東京女子医科大学におけるドナーデータを利用した研究について

当社団では、「個人情報保護方針」に基づき臓器移植のあっせん業務を行う上で必要な個人情報を適切な手段で収集し管理しています。
あっせん業務を遂行するために移植施設に提供した臓器提供者（ドナー）に関する情報（ドナーデータ）を、移植医療の質の向上を目的として行う調査・研究等のために移植施設が利用する場合があります。（「個人情報の利用目的及び第三者への情報提供」参照）
今般、東京女子医科大学よりドナーデータ利用申請があり、当社団倫理委員会で確認されましたので、以下のとおりドナーデータを利用し、研究論文として公表されます。

• 研究の名称：
  臓器移植後長期経過例における臓器横断的長期予後調査研究
• 研究責任者：
  東京女子医科大学 消化器・一般外科 　教授　江川　裕人
• 利用目的：
臓器移植後長期合併症に関する臨床情報を、異なる臓器・異なる施設から収集し、得られた知見をもとに最適な長期管理方法を組み立て、臓器移植後長期成績向上をめざす。

• 利用する診療情報等の対象者：
2020年７月までに肝臓移植を受け、東京女子医科大学消化器・一般外科に通院または入院した移植患者、あるいは2020年７月までに心臓移植を受け東京女子医科大学循環器内科・心臓血管外科に通院または入院した移植患者、及び2020年７月までに臓器移植（心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓）を受け、下記の共同研究施設に通院または入院した移植患者。

広島大学 医学部 消化器移植外科
東京大学医学部附属病院 心臓血管外科
国立成育医療研究センター 臓器移植センター
国立循環器病研究センター 移植医療部
京都大学 医学部呼吸器外科　肝胆膵移植外科
藤田医科大学 医学部 移植・再生医学

上記の診療情報等を、共同研究機関である京都府立医科大学生物統計学講座に対して、統計解析のために提供します。その結果をもとに、長期管理向上のための提言を作成します。

• 利用するドナー診療情報等の項目：
  ドナー背景（年齢、性別、血液型、身長、体重、ウイルス感染既往、HLA、喫煙歴等）