国立循環器病研究センターにおけるドナーデータを利用した研究について

当社団では、「個人情報保護方針」に基づき臓器移植のあっせん業務を行う上で必要な個人情報を適切な手段で収集し管理しています。
あっせん業務を遂行するために移植施設に提供した臓器提供者（ドナー）に関する情報（ドナーデータ）を、移植医療の質の向上を目的として行う調査・研究等のために移植施設が利用する場合があります。（「個人情報の利用目的及び第三者への情報提供」参照）
今般、国立循環器病研究センターよりドナーデータ利用申請があり、当社団倫理委員会で確認されましたので、以下のとおりドナーデータを利用し、研究論文として公表されます。

• 研究の名称：
  心筋症、心筋炎及び心臓移植後患者を対象とした多層オミックス解析を用いた病態解明と予防・治療法開発に関する研究
• 研究責任者：
  国立循環器病研究センター 重症心不全・移植科　部長　福嶌　教偉
• 利用目的：
  心筋症、心筋炎の発症と重症化及び心臓移植後患者の合併症発症の病態機序を解明し、それらの発症や重症化の診断マーカーを同定し、新たな治療法・予防法を開発すること

• 利用する診療情報等の対象者：
  1999年5月1日から2025年12月31日までに心臓移植を施行した症例

• 利用するドナー診療情報等の項目：年齢、性別、血液型、身長、体重、HLA抗原、外傷の有無、心肺停止の有無、心肺停止の時間、既往歴（悪性腫瘍、心臓疾患、肺疾患、肝臓疾患、腎臓疾患、糖尿病、その他）、脳死の原因、服薬状況、薬物依存の有無、手術歴、喫煙歴、飲酒歴、摘出条件、承諾臓器、脈拍、体温、血圧、昇圧剤の有無、心臓移植時の心虚血時間、ドナー管理経過中の以下の検査結果：一般検血、動脈血ガス分析、腎機能（入院時尿量・BUN・Cr、移植時尿量・BUN・Cr）、肝機能（GOT、GPT、ALP、LDH、ChE、γ-GTP、TP、T-Bil、D-Bil）、電解質（Na、K、Cl）、PT、APTT、ヘパプラスチンテスト、FDP、CPK、CPK-MB、アミラーゼ、リパーゼ、Mg、ヘパプラスチンテスト、HbA1c、各種感染症検査、血液培養（細菌・真菌）ドナー管理経過中の血行動態、体温、尿量、電解質、水分出納、抗菌薬、昇圧薬、胸部12誘導心電図、心移植前の心エコー、胸部レントゲン検査、冠動脈造影、胸部CT、腹部CT、その他の臓器データ