理事長挨拶

公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク
理事長  門田 守人
 


 公益社団法人日本臓器移植ネットワークは、1995年4月に社団法人日本腎臓移植ネットワークとして設立され、全国規模で心臓が停止した死後のご提供による腎臓のあっせんを担っていました。1997年4月16日臓器移植法が成立、同年10月16日に施行されたのに伴い、脳死後の心臓、肺、肝臓などの提供に対応する社団法人日本臓器移植ネットワークとして改組されました。そして、2013年4月には公益社団法人として認定されました。
 国内の死後の臓器提供におけるあっせん手続きを行う唯一の団体として、移植医療の公平性・公正性を担保しつつ、移植コーディネーターが24時間待機をし日夜臓器提供に対応しています。また、移植希望者の登録業務や臓器移植医療の普及啓発も担っており、臓器を提供したいという方やそのご家族の意思を尊重し、そのご提供によって移植を希望する患者さんが一人でも多く救われるよう、体制整備に努めています。

 1997年の臓器移植法施行から改正臓器移植法施行までの13年間ではわずか86例の提供に留まっておりましたが、改正後5年間に247例の提供がありました。脳死臓器提供者数が増えてきているとはいえ、1万3千人の移植希望登録者に対し、年間およそ300人の方々、わずか2%しか移植を受けることができていません。この状況は他国とは大きく異なり、わが国の重要な課題と言わざるを得ません。
 現在、各都道府県行政やバンクと協働し、国民一人ひとりの臓器提供に関する意思表示の促進や終末期にその意思が尊重される病院体制の整備への取り組みを強化し、提供者数の増加を目指しています。

 人が自分の死に際し、自分の臓器を提供して他者を救うという行為は、このうえもなく崇高であり、尊いものです。私自身、この崇高な行為に基づく臓器移植に関われることを大変誇りに思っていると同時に、運命的な縁と使命を感じ、身の引き締まる思いであります。
 当社団はこの数年、あっせんに関するミスや財政的困難な状況に遭遇し、大変な苦境に直面している状況ですが、管理運営を見直し、組織改革に専心し、臓器移植コーディネーターと職員と一丸となってゼロから立て直し、人類愛に基づく移植医療のさらなる発展に取り組んで参ります。また、移植を希望する多くの患者さんの明るい未来に貢献できるよう皆様とともに歩んでまいります。ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


 

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