臓器提供は誰でもできますか。

臓器提供は、事故や病気により入院し、最善の救命治療にもかかわらず、回復の可能性がなく、救命が不可能であると診断された方における終末期の選択肢の一つです。

実際には、本人の生前の意思や家族の承諾によって行われるものですが、死後に実際に臓器提供できるかは、様々な条件の中で決まります。

例えば、脳死で提供する場合では、事故や病気で運ばれた病院が、ガイドライン上で定められた臓器提供施設であること、脳死とされうる状態であることなどの確認が必要です。また、がんや全身性の感染症で亡くなられた方は提供できないなどの条件もあり、実際に提供できるかどうかは医学的検査をして総合的に判断します。

脳死下での提供ができない場合でも心臓が停止した死後の提供が可能な場合もあります。

なお、健康な人から提供される生体移植では、移植学会の倫理指針によって移植を受ける方の親族(6等親内の血族と3等親内の姻族)に限られています。

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