臓器移植コーディネーター

臓器移植コーディネーター
「いのち」をつなぐ。
ここでしかできない唯一無二の仕事
入社5年目
あっせん事業部

――医療機関の臨床工学技士から臓器移植コーディネーターに。
JOTに入職する前は、総合病院で臨床工学技士として約3年間勤めていました。
そこで血液透析に通院している方がいたのですが、その方が当時の私と同年代というだけでなく、すでに移植を何年も待っていることを知り、とても衝撃を受けました。
それが、私の臓器移植との出会いです。若い方でも移植が必要であること、また臓器によっては10年以上も移植を待つことを初めて知りました。
それから臓器移植に深い関心を抱き、移植医療に携わりたいと思いました。
ご家族に寄り添って「いのち」をつなぐ架け橋になる

移植コーディネーターとして、実際に大切な家族の終末期が迫り、臓器提供について詳しい説明を聴くことを希望しているご家族に面談し、心情に沿いながらお話しや対応をさせていただくことが私の役割です。
大切な方の死が迫っているなか、多くのご家族はとても動揺されています。ご家族のそれぞれの考えや気持ちを丁寧に把握することが大切で、ご家族全員が十分に話し合い納得したうえで、総意としてのご決断があれば臓器提供の手続きをさせていただきます。
臓器提供が終わっても、ご家族との関係は続きます。
ある時、厚生労働大臣の感謝状をご家族の自宅にお届けする機会がありました。病院ではなかなか話すことのできなかった臓器を提供されたご本人のお話しや、臓器提供後のご家族の様子、臓器提供についての思いをお話しいただきました。最後に「病院ではコーディネーターさんが傍にいてくれて本当に頼りになりました。こうして本人がたくさんの命を救うことができたのも皆さんのおかげです」と言ってくださり、自分がご家族の支えになれていたことを実感し、コーディネーターとしてのやりがいを感じました。これまでに自分が経験したことを活かして、これからもご家族に寄り添い、頼りになるコーディネーターになりたいと考えています。
ある1日のスケジュール
Case1
9:00
出社
メール確認
10:00
社内ミーティング
部署内の事業について打ち合わせ
12:00
昼休憩
14:00
病院を訪問
ドナー情報の連絡をいただいた病院へ伺い、ご家族へ臓器提供に関する説明(情報提供)
17:00
オフィスに帰社
17:30
電話
臓器提供をしたご家族へレシピエントの定期的な経過を電話にて報告
18:00
退社
Case2
1:00
臓器提供の病院へ
2:00
臓器摘出手術の調整、手術立会い
6:30
臓器搬送対応
9:00
臓器摘出手術 終了
11:00
退院のお見送り
12:00
病院辞去
自宅に直帰
私自身、臨床工学技士からの転職でしたが、臓器移植コーディネーターという唯一無二の役割を果たせていることを誇りに感じています。
JOTのコーディネーターでしか得ることのできない経験があるため、是非この仕事の魅力を知ってもらいたいと思います。