臓器移植について

移植後の生活と思い

移植後の生活

移植を受けることができれば、拒絶反応*を抑えるために免疫抑制剤という薬剤の服用を続ける必要がありますが、臓器の機能が戻るので、生活全般が改善されます。旅行など、活動の範囲が広くなり、元気に学校に行くことや社会復帰もできるようになります。
また、移植者スポーツ大会では、移植者が集まり、元気になった姿を披露して、ドナーへの感謝の気持ちを表現し、広く移植医療への理解と協力を呼びかけています。

*拒絶反応:
私たちの体には、自分自身以外のものが体内に侵入してくると、これを異物として認識し、排除しようとする働き(免疫)があります。この免疫により、移植された臓器は異物と認識されるので、排除しようと攻撃を受けてしまいます。これが拒絶反応です。

ドナーへの感謝と移植後の元気な姿を表現する
移植者スポーツ大会

移植経験者の手記

心臓移植の手術前は、自分で動くのもままならず、生死の境目を行ったり来たりしていました。
そんな私が手術後1週間で、自分で歩くことができました。また、体が嘘みたいに静かで、苦しさもなく、すごく落ち着いていました。
それからは、日に日に体調が回復し、今までできなかったことができるようになるたびに、感動の連続でした。
そして、退院し家に帰れたときは、なんともいえない気持ちがこみ上げ、涙が止まりませんでした。
移植手術を受けたからこそ感じるのかもしれませんが、命の大切さ、時間の大切さを、私たち移植を受けた患者は感じています。
移植後に結婚し、子供を授かりました。
子供が大きくなったら、「お父さんの体の中には、たくさんの人たちの心が詰まっているんだよ。そして、あなたが生まれたんだよ」と伝えたいと思います。

think transplant vol.2より抜粋

移植経験者の手記はこちらから

移植を受けた人からドナーへの感謝の思い~サンクスレター~

臓器を提供した方の家族と移植を受けた人は、お互いの名前や住所を知ることも直接会うこともできません。
移植を受けた人が健康を取り戻した喜びやドナーへの感謝の思いを、サンクスレターにして渡すことができます。
その手紙や絵は、JOTを通して、個人情報が伝わらないように配慮されて、受け渡しが行われます。

サンクスレター

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