臓器移植について
臓器移植について
移植を受けるまでの流れ
臓器移植は、移植を必要とする人に対して適切に行わなくてはならず、そして、移植を受ける機会は公平に与えられなくてはなりません(臓器移植法基本的理念)。亡くなられた方からの臓器の提供を受けて移植を希望する場合は、臓器移植の適応判断の後に、JOTに移植希望登録をして移植の機会を待ちます。
臓器提供があった場合、JOTのコンピューターにドナー(臓器提供者)の医学的データを入力すると、臓器ごとに優先順位の高い候補者が選ばれます。それぞれ、第一候補者から順に主治医に連絡して、移植可能な状況かどうか、移植を受ける意思があるかどうかの確認を行います。移植を受けることを承諾すると、直ちに入院・移植手術が行われます。
移植希望登録から移植を受けるまで
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1JOTへの移植希望登録
移植施設からの申請と新規登録料30,000円の入金(もしくは免除申請*)が必要です。 -
2登録更新
- ※ 年に1回、毎年12月~1月頃、書類が届きます。
- ※ 初回登録日から1年を過ぎた方が対象となります。
- ※ 年に1度以上の移植施設での診察が必要です。
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3採血(リンパ球直接交差試験用)
- ※ 年に1回、保存血清の交換を行います。
- ※ 肝臓単独および小腸移植希望登録者は採血不要です。
- ※ 採血時期は、地域等によって異なります。
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4臓器提供候補者(ドナー)の発生
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5移植候補者(レシピエント)の選定
- ※ 移植ごとに「移植希望者選択基準」に基づき、公平に選ばれます。
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6移植候補者へ意思確認の電話連絡
- ※ 移植施設の担当医師から電話連絡があります。
- ※ ご本人と連絡がつかない場合には、次の候補者に移植を受ける権利が移ります。
- ※ 連絡を受けてからただちに移植を受けるかどうか意思決定していただきます。
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7移植候補者の決定
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8入院・移植手術
実際に移植を受ける時には移植手術・入院にかかる費用のほか
- ① 臓器搬送費と摘出医師派遣費
- ② コーディネート経費100,000円(もしくは免除申請*)が必要となります。
*免除申請:生活保護世帯または住民税非課税世帯は、所定の書類を提出することで免除されます。免除には毎回、申請が必要です。