移植(いしょく)が必要な人ってどんな人?
臓器(ぞうき)の移植(いしょく)が必要な病気にかかっている患者(かんじゃ)さんや、生まれた時から臓器(ぞうき)がきちんと働かない障(しょう)がいをもつ子どもたちです。手術(しゅじゅつ)や薬では治すことができない病気でも、健康な臓器(ぞうき)と取り換(か)えて元気なからだを取り戻(もど)す治りょう方法が「臓器移植(ぞうきいしょく)」です。臓器移植(ぞうきいしょく)には、善意(ぜんい)による提供(ていきょう)が必要です。あなたの思いで救(すく)えるいのちがあることを知っておいてください。
臓器移植(ぞうきいしょく)で、どこまで健康になれますか?
人によって違いますが、移植(いしょく)したあと、いろいろな薬で拒絶反応(きょぜつはんのう)や感染症(かんせんしょう)に対処(たいしょ)できれば、健康な人とほぼ変わらない生活を送ることができます。中には、移植(いしょく)したあと、再びオリンピックに出場できた選手もいます。
海外で移植(いしょく)を受けることができるの?
世界的に臓器(ぞうき)が不足しているため、できるだけ国内で臓器提供(ぞうきていきょう)と臓器移植(ぞうきいしょく)を行うべきだといわれています。しかし、2010年7月17日までは、国内では脳死(のうし)で臓器(ぞうき)を提供(ていきょう)できる人が15歳(さい)以上だったので、重い心臓病(しんぞうびょう)のある小さな体の子ども達に移植(いしょく)できるサイズの臓器(ぞうき)がなく、国内で移植(いしょく)を受けられず、アメリカやヨーロッパなど海外に行って移植(いしょく)を受けていました。今もアメリカで移植(いしょく)を受ける子どもはいます。ただ、費用(ひよう)が国内にくらべてとても高く、患者(かんじゃ)さんに大きな負担(ふたん)がかかります。
臓器移植(ぞうきいしょく)は、登録した順番どおりに受けられますか?
登録した順番ではなく、日本臓器移植(ぞうきいしょく)ネットワークに登録されている患者(かんじゃ)さんの中から、病気の重い患者(かんじゃ)さんが優先(ゆうせん)されるなど医学的(いがくてき)にみて、もっとも適(てき)した人が選ばれ、移植(いしょく)されます。
世界で最初の臓器移植(ぞうきいしょく)は、いつですか?
1954年、アメリカで行われた腎臓移植(じんぞういしょく)が、世界で最初の臓器移植(ぞうきいしょく)。新しい治りょう法のようでも、実は長い歴史(れきし)があるのです。
臓器移植(ぞうきいしょく)のこと、もっと知りたいのですが?
大学病院や移植(いしょく)を行っている病院、移植学会(いしょくがっかい)が、誰(だれ)でも参加できる市民公開講座(こうざ)などを開いています。日本臓器移植(ぞうきいしょく)ネットワークも、さまざまな形で臓器移植(ぞうきいしょく)の情報(じょうほう)を提供(ていきょう)しています。日本臓器移植(ぞうきいしょく)ネットワークのホームページを見てください。
また、日本臓器移植(ぞうきいしょく)ネットワークでは、臓器移植(ぞうきいしょく)の勉強会を希望する学生さんを受け入れたり、講師(こうし)の派遣(はけん)を行っています。 勉強会・見学を希望する方は、あらかじめ訪問(ほうもん)希望日時、人数、名前、連絡先(れんらくさき)を明記してフォームよりお申込(こ)みください。