臓器移植の現状について

移植希望者の現状

移植希望者数の推移

JOTに登録された移植を希望する人の推移です。移植を希望する登録者の人数は年々増えてきています。
特に心臓移植の待機者が増えているのは、補助人工心臓などの医療機器や医療の進歩により、待機できる期間が長くなっていることが挙げられます。一方で、移植を希望し待機しながら亡くなる方も多いのが現状です。

移植希望者数の推移の図

2022年3月31日現在
※各臓器の移植希望者数には、多臓器同時移植希望者を含む

移植希望者数の待機期間

移植を受けた人の平均的な待機の期間として、心臓は約3年半、肺は約2年半、肝臓は約1年、膵臓は約3年半、小腸は約1年です。特に、待機者の多い腎臓移植は約15年となっています。

肺・心肺同時移植者 待機年数 約2年5ヵ月。心臓・心肺同時移植者 待機年数 約3年4ヵ月。肝臓・肝腎同時移植者 待機年数 約1年3ヵ月。膵臓・膵腎同時移植者 待機年数 約3年4ヵ月。腎臓移植者 待機年数 約14年9ヵ月。小腸移植者 待機年数 約11ヵ月。

心臓・肺・肝臓・膵臓・小腸:
1997年10月〜2021年12月
腎臓:2002年1月10日〜2021年12月

臓器移植希望登録者の現況

JOTに移植を希望して登録された人の累計と集計です。亡くなった方からの臓器の提供により、多くの人が移植を受けられています。一方で、登録をしても、生体移植や海外渡航による移植を選択した人も少なくありません。
また、残念ながら、日本では移植を受けた人より、移植の機会を待ちながら亡くなられた方のほうが多いのが現状です。

心臓 肝臓 腎臓 膵臓 小腸
現登録者合計 894 530 327 14,043 177 9
希望 894 409 259 14,043 122 9
待機inactive - 121 68 - 55 -
死体移植済 713 729 800 4,422 470 28
取消 52 43 450 22,504 120 5
死亡 542 795 1,658 4,952 76 7
生体移植済 - 73 643 3,230 4 0
海外渡航 74 4 34 - 0 0
その他・不明 0 0 0 12 0 0
登録者累計 2,275 2,174 3,912 49,163 847 49
登録開始年月 1997年10月 1998年5月 1997年10月 1995年4月 1999年3月 2000年1月

2022年12月31日現在

上記の表は集計時の現況に基づいて集計しています。

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