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武 豊さん 2001年5月インタビュー
本格的に活動拠点を海外に移し活躍中の武豊さん。「常に危険と隣り合わせの毎日」とおっしゃる武豊さんに、臓器移植について、いのちについてのお話をうかがいました。
 以前、ポスター撮影の依頼をいただいたときは、臓器移植について詳しいことはまったく知りませんでした。でも、腎臓や移植のことなど、いろいろお話を聞くうちに、これは「意義のあること」だと信じて、ご協力させていただきました。何より大切なのは、移植を必要としている人がいて、これを助けたい人がいる。そしてこうしたシステムが出来上がっていることを、まず知ること。そして自分なりに考えてみること。僕自身も、もっと早く知っていたら、別の形で協力できていたかもしれませんし、ボランティアのこと、命のこと、家族のことなど、いろんなことを考えるきっかけになったはずです。それだけでも、すごく意義があると思います。
 騎手という仕事はいつも危険と隣り合わせで、練習中やレース中に落馬し、腎臓を傷めたりすることもあります。
実際、片方を摘出している方もいますから、僕としても他人事とは思えません。もし、自分がそんな事態になったら、やはり助けを求めるかもしれない。そのためにも健康なうちから意思表示はしておきたいですね。でもだからといって、いのちに神経質になるのも肩が凝ります。
 健康には注意をしていますが、特に意識するのはウエイトコントロールくらい。あとは好きなものを食べて適量のお酒を楽しんで…と、まったくふつうの生活です。もっとも、毎日午前3時半には起きて夜10時には寝るという生活なので、必然的に無理なことはできないんですが。でも、この無理をしないことが健康を管理するうえで一番よいことなのかもしれません。
正直、今は馬のことで精一杯というか、主戦場の環境も変わったりで、馬に対して最も熱くなってる自分がいるのがわかります。基本的にストレスは感じませんが、それでも勝てないレースが続くと滅入ることもあります。そんなときは、ドライブやゴルフ、いい気分転換になりますね。いろんな状況の中で、自分の能力を最大限に発揮するために、時にはまったく違う環境をつくってみるのもいいことだと思っています。人生は、笑って、楽しんで、悲しんで、戦って、いろんな場面があって人生でしょ。いのちも、苦しかったり、楽しかったりいろいろ。悔いのない生きかたができればいいですね。
武 豊(たけ ゆたか)
1969年3月15日京都府生まれ。

1969年
武邦彦元騎手の三男として京都に生まれる。

1979年
東トレーニングセンター・乗馬苑で乗馬を始める。

1984年
JRA競馬学校へ入学。

1987年
初騎乗。この年69勝を挙げ、新人最多勝を更新。

1988年
スーパークリークで菊花賞を勝ち、初G1制覇。

1989年
初めてリーティングジョッキーの座に。

1994年
スキーパラダイスで日本人騎手初の海外G1制覇。

1995年
史上最速最年少(26歳4ヶ月)で通算1000勝を達成。

1997年
年間最多勝騎手、年間重賞最多勝騎手に輝く。

1998年
通算1500勝達成。海外G1日本馬で初V。

1999年
史上初日本ダービー二連覇。ジャパン・カップ制覇。

2000年
活動拠点をアメリカ、南カリフォルニアに移す。

2001年
活動拠点をフランス、シャンティーに移す。
  ホームページ http://www.e-players.co.jp/take/
 

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