膵臓には、大きく2つの仕事があります。
1つは、食物を消化するための「膵液」を出すことです。膵液の働きは、腸が吸収しやすいように、食べたものの栄養分を分解することです。
もう1つの仕事は、血液中の糖分(=血糖)のバランスをとっている「インスリン」や「グルカゴン」などのホルモンを出すことです。糖は、からだや脳の大切な栄養なので血糖の濃度が低いと(=低血糖)、フラフラしたり、意識がなくなってしまうことがあります。逆に、血糖の濃度が高い状態(=高血糖)が続くと、死につながる血管の病気「動脈硬化」が進んでしまい、糖尿病や心臓病など、さまざまな病気がおこってきます。