「死」のことを、みなさんは考えたことはありますか?
昨日まで元気だった家族や友だちが、交通事故で死んでしまうかもしれません。
何かのきっかけで病気が急に悪くなり、それが死につながってしまうこともあります。
もし、交通事故や病気で死んでしまっても、いくつかの臓器(ぞうき)が健康な状態だったら?
その健康な臓器(ぞうき)は、臓器(ぞうき)がこわれてしまったために苦しんでいる人、死とむきあっている人にわけてあげることができます。
どんなに健康な人にも寿命(じゅみょう)があり、いつまでも生き続けることはできません。いつかは、「死」がやってきます。だからこそ、だれもが臓器(ぞうき)を提供(ていきょう)するか、しないか、考えることができるのです。
臓器移植(ぞうきいしょく)には、きちんと働いてくれる健康な臓器(ぞうき)が必要です。日本の臓器移植法(ぞうきいしょくほう)という法律(ほうりつ)では、脳全体が働かなくなってしまった脳死(のうし)の人の臓器(ぞうき)と、心臓(しんぞう)が止まった心臓死(しんぞうし)の人の臓器(ぞうき)を提供(ていきょう)できると決めています。
提供(ていきょう)できる臓器(ぞうき)は、心臓(しんぞう)・肺(はい)・肝臓(かんぞう)・腎臓(じんぞう)・膵臓(すいぞう)・小腸(しょうちょう)・眼球(がんきゅう)です。
脳死(のうし)と心臓死(しんぞうし)では、提供(ていきょう)できる臓器(ぞうき)は違います。
自分が脳死(のうし)や心臓(しんぞう)が止まって死んだあとに、臓器(ぞうき)を提供(ていきょう)したいと思う人は、日本臓器移植ネットワークに登録(とうろく)したり、「意思表示カード」などに自分の思いを書いておく必要があります。
まだまだ日本では特別な治りょう法と思われがちな臓器移植(ぞうきいしょく)ですが、アメリカやヨーロッパでは普通に行われている治りょう法です。なかでもアメリカでは、1年間に約7,000〜8,000人の臓器(ぞうき)が提供(ていきょう)され、毎年20,000件を超える臓器移植(ぞうきいしょく)が行われています。
でも、日本では臓器移植(ぞうきいしょく)を待っている人が約13,000人もいるのに、
臓器移植(ぞうきいしょく)は1997年から2009年3月までの約12年間でわずかに2,239件*。1年間で実際に移植(いしょく)を受けられる人は約200人しかいません。
移植手術(いしょくしゅじゅつ)の技術は他の国々と差はないのですが、日本では提供してもらえる臓器(ぞうき)が少なく、多くの患者さんたちが臓器移植(ぞうきいしょく)を待ちながら、亡くなっています。



- 脳死後(のうしご)、心停止後(しんていしご)の合計件数






















