移植後の生活
移植を受けることができれば、拒絶反応*を抑えるために免疫抑制剤という薬剤の服用を続ける必要がありますが、身体(臓器)の機能が戻るので、生活全般が改善されます。旅行等、活動の範囲が広くなり、元気に学校に行くことや社会復帰もできるようになります。
これまで週に2~3回、4~5時間かけて行ってきた透析や余命数ヵ月の闘病生活から解放され、ドナーとその家族への感謝の思いを忘れることなく、再び得た健康を大切にして過ごしています。
また、移植者スポーツ大会では、移植者が集まり、元気になった姿を披露して、ドナーへの感謝の気持ちを表現し、広く移植医療への理解と協力を呼びかけています。
*拒絶反応:私たちの体には、自分自身以外のものが体内に侵入してくると、これを異物として認識し、排除しようとする働き(免疫)があります。この免疫により、移植された臓器は異物と認識されるので、排除しようと攻撃を受けてしまいます。これが拒絶反応です。