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田中 律子さん TRANS PLANT vol.15(2000年9月)掲載
 日頃とても健康で、たいした努力も気遣いもしていないんですよ。忙しくなればなるほど気持ちに張りがでてきてますます元気になったりして。逆にお休みもらったりするとぐったりしちゃうみたい。家族ができてからは、健康のありがたさと親への感謝の気持ちに気が付きましたね。それに、仕事と家庭の両立は、私にとてもいいバランスを与えてくれています。どちらか一方だと、集中しすぎて辛くなることもあるかもしれないけど、適度な時間の掛け方や気持ちの切り替えが結果的に余裕につながっているんです。
 家族や周りの人とは、日頃からよく話しをするんですけど、このお仕事に関わって初めて“臓器提供”について話し合いました。私は「人の役に立つなら、カード持ってもいいなぁ…」と思ったんですけど、家族のことを想像すると、私もどうしていいかわからないですよね。でも、このカード「提供しません」っていうことも表示できるんですね。びっくりしました。自分の気持ちを伝えておくことが家族のためにもなるんですね。
 ただ、臓器移植について家族で話し合うにもあまり情報がないですよね。報道は、事実や手続きのことばかりで、あまり身近に感じられないんです。臓器を提供したご家族の話や移植を受けられた方の本当の気持ちやその後の状態を聞くことができたら、もう少し具体的に考えられるのかなって。私達は今まで考えるきっかけが少なかったけれど、子供たちは小さい頃から身近に聞く機会が増えていけば、10年後には、臓器提供についての考え方もずいぶん違うんでしょうね。
田中 律子(たなか りつこ)
1971年生まれ
明るく健康的なキャラクターが幅広い支持を得て、数々のTVドラマ、映画に出演。
アウトドアでの活動的なスタイルは、映画や出版でもお馴染み。
最近では、司会やコメンテーター、CFでも家庭的で温かみのある魅力がより一層深みを増している。
2000年9月現在
 

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