Voice Master

安達 祐実さん TRANSPLANT vol.12(1999年12月)掲載
 前は時間があれば友達と遊びに行くのが楽しみだったけど、最近は家で映画を観たり読書したりして過ごすと落ち着くみたいです。少しずつ変わってきますよね。
 大きく変わったなと思う時期が二度あるんですが、初めは連続ドラマの主役をもらった時。それまでは「仕事は楽しければいい」なんて思っていたんだけど、仕事をする責任感を感じたんです。次は、初めて舞台をやった昨年ですね。ずっと、大人っぽくみせようと背伸びをしていたんだけど、舞台って毎日全員が一緒になって作り上げるようなとこがあるでしょ。舞台の2時間に集中してるうちに苦手だった“人との交流”が楽になってきて、本当の自分を見てもらいたいって思うようになったんです。
 いつも忙しくて、スポーツで汗を流すことってなかったんですが、舞台ってすごい運動量。私にとって唯一のスポーツだったんです。身体を動かすと体調が良くなるんですね。体調がいいという感じを知ると、からだのリズムがわかってきて、健康をコントロールしやすくなりました。とにかく、いい体験をさせていただいたなと思います。
 夏から「青い鳥症候群」というドラマで表と裏の顔を持つ少女役をやりました。移植を必要としている男の子に好意を寄せている役なんですが、医学用語がいっぱいあってちょっと大変でした。実際、高校2年の時に同級生がアメリカで心臓移植をしたことがあって、皆で募金活動などをして応援したことがあるんです。今では同じように高校生活をしている様子を見て、移植の重要性を知りましたね。

 医学的なことはよくわからないけれど、移植を待つ側も臓器を提供する側も同じ人間で、どちらの立場もわかるから精神的に大変なんだなあと感じます。あまり身近なことではないから関心を抱きにくいけど、何かのきっかけで考えてみることってとっても大切だと思います。ドラマを見てくれた同世代の人達にも「もし、自分だったら」と考えてみてもらいたいな。
安達 祐実(あだち ゆみ)
1981年東京生まれ。ドラマでは'92年「学校があぶない」(TBS)、映画では'93年角川映画「REX恐竜物語」主演を始めとして数々出演。'98年'99年とファミリーミュージカル「オズの魔法使い」主演。
1999年12月現在
 

TOPへ戻る