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小冊子 think transplant

いのちの贈り物
~あなたの意思で救える命~
think transplant Vol.31 

臓器を提供してくださった方のご家族様へ…

 
肝臓移植経験者からの手紙

   はじめまして、私は40代前半で、皆様の本当に大切なご家族様の臓器のおかげで、何とか生き延びる事ができた者です。本当に感謝しています。

   私は20代から難病のウィルソン病を患い徐々に肝硬変が進行しました。病院に通い、いよいよ移植しないと助からないという段階で生体肝移植を考えました。しかし気持ち空しく家族全員不適合でした。そして、微かな望みを残し脳死肝移植登録をしました。

   登録してから半年経ち、1年、1年半経っても移植に関する情報の連絡は来ませんでした。身体に負担をかけないよう会社は休職しました。毎日毎日連絡を待ちながら日々を過ごす、希望の光が見えないつらい日々でした。

   臓器移植ネットワークに登録してから2年と数カ月が経ち、ようやく私に連絡が来ました。移植手術の難しさ、回復までの道のりの大変さはあるものの私からすれば希望の光のような連絡でした。

   しかしながら皆様にとっては考えられないほどの哀しみの日だったことと思います。

   臓器提供してくださった皆様のご家族様(ドナー様)は私より少し年下だったとのことで、まだまだ夢や希望、将来設計など数々あったであろうと思うとなんと言ったらよいのか。ありがとうございます、心から感謝します…頂いた臓器を大切にします…ドナー様とともに一生懸命生きていきます…そういった感謝の言葉しかありません。

   私には家内と子供が3人います。私は肝臓を人様から頂いた者としてこの臓器を大切に、これから生きていきます。子供達に命の大切さを教えながら、また「臓器提供意思表示カード」の存在を広めていけたらと思います。さらに自分に何かあったときには自分の身体の一部が人様のお役に立てるよう心身ともに準備しておきます。

   本来ならば直接馳せ参じ深々御礼申し上げたい所ですが、ルール上、できないとのことでお手紙にて御礼申し上げます。この度は本当にありがとうございました。

   大切なご家族様(ドナー様)の生前の考え方や趣味など教えてもらえれば幸いです。乱筆乱文にて大変失礼いたしました。

 
移植経験者ご家族からの手紙

   この度は、ドナー様の大切な体の一部を主人に提供してくださり、本当にありがとうございました。感謝してもしきれないくらいの思いでいっぱいです。ドナー様は主人だけでなく、私達家族みんなの恩人です。

   主人は長いこと難病を患っていましたが、発病から10年くらいは普通に生活を送れていました。ところが3年くらい前から肝機能の数値がいよいよ悪くなり、このままでは長く生きられないということで家族が病院に呼ばれ、先生から移植の話を聞くことになりました。
   生体移植のドナー候補であった私と主人の兄が検査を行いましたが2人とも不適合となり、やむなく脳死肝移植登録をすることとなったのですが、移植数の少なさを目のあたりにし、このまま移植できずに弱っていって死んでしまうのでは…と2人して絶望したのを覚えています。
   主人は移植までの間、自分に何かあっても残された家族が困らないようにと、エンディングノートを必死で書いていました。家族でどこへ行くにも何をするにも「これが最後かもしれないから…。」と、覚悟しながら精いっぱい楽しみました。それでも夜、子供達の寝顔を見ながら、「もっとみんなと一緒にいたい。子供の成長を見ていたい。」と言って、泣いて眠れない日が何日もありました。私も子供達もどうしてあげることもできず、ただつらい日々でした。

   そんな中、突然病院から「第一候補です。」という連絡が来ました。不安と希望で体が震えたその日のことは、一生忘れることはできません。
   手術中、私はずっと考えていました。ドナー様のこと、そしてドナー様のご家族様のこと。ドナー様は意思表示カードをお持ちだったと伺いました。きっととても思いやりのある、優しいお方だったのではないでしょうか。

   私たちは決して移植を受けた日を忘れません。
   主人のお腹の大きな傷跡を見る度に、いつもドナー様のことを考え、「我々は命をわけていただいたのだ。」と自分に言い聞かせ、改めて大事にしていかなければ、と身を引きしめています。

   手術から約3カ月経ち、多少数値に良い悪いはありますが、主人は順調に回復に向かっています。顔色もすごく良くなり、何年かぶりに頬に赤味がさしたり、でこぼこだった爪がきれいに生えてきたり、食後の不調がなくなったりと、主人の中でドナー様は一生懸命頑張ってくださっています。これからもともに生き、一生大事にしていきたいと思います。

   本当にありがとうございました。
   家族みんなで感謝の気持ちを常に忘れずに、この先も元気に頑張って生きていきます。

   最後になりますが、ドナー様のご冥福を心よりお祈りいたしております。

妻より

 

ドナーファミリーからの返信は
think transplant Vol.32でお読みいただけます。

 

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